自宅のすぐ近くにオープンした家族葬専門葬儀屋さんの外観。最近の少子・核家族化やコロナ禍による縮小傾向、さらには葬儀に対する価値観の変化などもあり葬儀業界も大きな転換期に差し掛かっています。
それにしてもこの葬儀屋さんの「大小」のコントラストをうまく活用した手法は参考になりますね。大⇔小、左⇔右、上⇔下、陰⇔陽、強⇔弱 etc.
こうしたわかりやすいVS企画には興味をそそられます。皆さんも活用してみてはいかがでしょうか?
さて、ここからは葬儀のあり方についての蛇足です。
うちの妻も「私の場合はこじんまりとした葬儀でいいからね・・・」などとよく口にしています。そう考える層が増えている現状から、このような小型葬儀場が時流に合っているのかもしれません。
一方、私はすべてがその方向に流れていくことには懸念を持っています。なぜなら少子化の影響もあるでしょうが親戚、縁者関係でさえも結びつきが弱くなっていると感じているからです。日本古来の「結」の文化を大切にしたい。その結びつきを確認する絶好の場が葬儀(特にお通夜)だったりするのです。敢えて大きくする必要はないがこれまで縁あった人たちとの語らいの場にして欲しい・・・そう思っています。
こんな経験が私にあります。以前勤めていた会社の先輩が亡くなり、後日そのお宅に弔問でお訪ねしたときのこと。ちょうど長男家族が見えていました。息子さんに対して先輩との思い出話をしばらくしていたのですが、先ほどまではしゃぎ回っていた二人のお孫さん(女の子)がだんだん私たちの会話に興味を持ちすり寄って来たのです。
私のその先輩は営業マンの鏡みたいな人で、数々の武勇伝を持っている人でした。中でも部下を育てる教育法に長けた人で私も多くの示唆を与えてもらった人です。しかし、そんな人柄、エピソードを息子さん自身もほとんどご存知なかったのです。しばらく、数々の思い出話をして失礼したのですが、お孫さんたちもおじいちゃんのことを知るきっかけになったのではないかと思います。
さて、人には周りが気付かないほどのユニークなエピソードが必ずあるものです。そうしたことの出会いが「葬儀」というセレモニーにあったりします。今後もそうした出会いを大事にして行きたいと思います。