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日本人で初めて、しかも国産機で世界一周を成し遂げた人物が阿久根にいた!
そんなドラマティックな一生を貫いた中尾機長の物語です。
少年の頃からパイロットになることを夢見た中尾少年。雑誌「飛行少年」を手離さず空への憧れが尽きることはありませんでした。さらに、中尾少年は考えられる危険を察知して備えをするという冷静さも失うことはありませんでした。こうした先を読む力が国産機による初の世界一周を成し遂げるという偉業につながっていくのです。
ひと口に世界一周と言っても時代は1940年代。技術的にもまだまだ完成域には到底達していない頃です。そこで数千メートル級の山越えなど自然との闘いをはじめ、さまざまな困難に遭遇します。
この世界一周では、30ヶ所以上の都市を訪問するとともに飛行した距離は58日間、5万8千kmにも及びました。世界一周という大偉業を成し遂げた中尾氏は東京国際空港の初代空港長としても活躍されました。
一人の少年が抱いた夢を実現し、近代日本の空の礎を築いた中尾氏の足跡から多くの少年少女が誇りと希望をもって挑戦してくれるきっかけにこの漫画が役立つことを切に願います。