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漫画化家道コラム
第16話:“面白い”で苦境を突破する

今回のコラムは「“面白い”を深めて会社・社会を明るくする」について考えます。第9話でも「笑い」について考えましたが、今回はさらにそれを深めもう少し幅広い範囲の「面白い」を分解してみました。

世の中、明けても暮れても「コロナ、コロナ、コロナ」の話題ばかり。随分気が滅入っているという方も多いことでしょう。資金繰り、社員の雇用、固定費の削減、受注見通しなどなど。

「こんな状態じゃ頭の中が整理できない、厳しい時に笑っていられるか…」ですよね。

いえ、それでも笑ってください。今こそ落語や漫才、コントその他もろもろの笑いに触れて元気を出すときです。「笑う」ことで福を呼び込むは真実です。

笑いと免疫力

信じがたいことですが、若くて健康な人の体にも1日3,000~5,000個ものがん細胞が発生していると言われています。こうしたがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、皆さんもよくご存知の

「ナチュラルキラー(NK)細胞」

です。このNK細胞の働きが活発だとガンや感染症になりにくいと言われています。これを活用しない手はありませんね。

このNK細胞と笑いには深い関係があったのです。“笑い”が発端となって作られた”善玉の神経ペプチド“がNK細胞を活性化してくれるのだそうです。その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。

逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きは鈍くなり免疫力もダウンしてしまいます。

実際、笑いと免疫力に関する実験を行ったデータもあります。20~62歳の男女19名に、約3時間漫才や喜劇などで大いに笑う体験をさせ、直前と直後に採血し、ナチュラルキラー細胞の働き具合を(NK活性)を実験したのです。

直前の値が基準値(正常範囲)より低かった5人は、笑いの体験後に全員の値が上昇。直前が基準値だった5人は、直後の検査で全員が範囲内でも特に高い数値を示しています。直前の値が基準値より高かった8人は、全員が基準値以上をキープ。

結果的に、平均レベル以下の人は、笑いの体験によって軒並みNK活性が上昇し、その変化はがん治療に使われる免疫療法薬の投与による上昇速度より、はるかに速かったと発表しています。(出典先:「笑いと免疫能」伊丹仁朗医師ら3名による論文)

今こそ笑うときです。そしてその笑いにつながる「面白い」を考えるときです。

「面白い」は枯れることのないエネルギー

さて、この笑いと密接な関係にあるのが「面白い」です。「面白い」は「笑い」だけではなく、もっと広い範囲をカバーしています。皆さんも面白い話には耳を傾けたくありませんか?なんだか心をそそられますよね。

実はこの「面白い」は世の中で最大のエネルギーなのではないかとさえ私は思っています。石油よりも原子力よりも電気よりもジェットエンジンよりも・・・

そもそもエネルギーとは何でしょうか?それは、

 

物事を動かす力の源

ですね。でもエネルギーって物質だけのものでしょうか?目に見えるものだけでしょうか?そうではありません。「人間が抱く思い」、これも立派なエネルギーです。企業において社長自身が情熱的で、社員を巻き込んで新しいことにチャレンジする、これもエネルギー、小さな子どもが泣きじゃくって自分の思い通りに母親を動かすのもある意味エネルギーです。

このように人を動かすためのエネルギーを最大限発揮するキーワードとして、

「面白い」

を私は挙げます。皆さんもそのような体験を数多くしておられるはずです。

・新商品開発のアイデアが面白く、研究にのめり込んだ
・社内のレクレーションの企画が面白く、ハチャメチャに騒いだ
・TVコマーシャルの内容が面白く、すぐその商品を買った
・得意先開拓のためのやり方が面白く、業績アップにつながった
・講師の話が面白く、やる気が湧いてきた
・友人の妻への誕生日プレゼントが面白かったので、自分も真似てみた

などなど。こうしてみると我々は多くの面白いに接し「やってみよう」という気にさせられたことがあったと思います。

 

“面白い”を生み出す発想法

面白いが役に立つことはわかった、しかし、自分はおもしろいことを常日頃から考える人間ではないし、どちらかと言えば苦手な方である、という方もいらっしゃることでしょう。でも、面白いことを考えることは少し面倒くさいこともありますが、慣れてくればそんなに難しいことではありません。ポイントは

相手の視点に立つ、組み合わせる、拡げて狭める、の3つです。

①相手の視点に立つ

人間はいくら意識しようとどうしても自分の視点になりがちです。肉体を持っている以上、これは致し方のないことかもしれません。それでもちょっとだけ「見る側の視点」を心掛けてみてください。

ある銭湯で水の出しっ放しを防止する看板がありました。普通なら

「限りある資源です。水の出しっ放しはおやめください」

となるでしょう。しかし、この看板は

「水不足の時に困るのは“あなた”です。水の出しっ放しはやめましょう」

でした。前者は自分の側の視点、銭湯の経営者からの視点です。しかし後者は相手(お客)の視点、「あなたが困るから」というフレーズを入れることで相手に気遣っていることが感じられ微笑ましい気持ちになれます。こうした気持ちを考える余裕が「面白い」発想につながります。

②組み合わせる

一見無関係なものを組み合わせることで新たな発想が生まれやすくなります。特定の業界に属していると、どうしても従来の固定概念が邪魔をしてしまいます。そこでまったくちがうところから持ってくる発想が重要になってきます。

私が所属する経営者の会で発想したものがあります。

「中小企業経営者100人に聞きました!あなたの好きな戦国武将は?」

です。経営者には少なくとも尊敬する先輩経営者がいるものです。そこに戦国武将を重ね合わせたのですが、「これは面白い」と多くのメンバーが答えを寄せてくれました。

おかげで地元の新聞社にだいぶ大きなスペースで記事掲載されました。
ちなみにもっとも好きな戦国武将は圧倒的に「織田信長」でした。

③拡げて狭める

商品やサービスで新しい切り口を探すには「思いっ切り拡げる」→「トコトン絞り込み深める」というプロセスが必要です。

最初から絞り込むと画期的なアイデアが生まれてきません。無関係でも何でもいいので拡げます。その時に他人のアイデアにケチをつけないことです。まずはすべてを受け入れることです。

拡げた後にもっとも関心の高いもの、関係ありそうなものに絞り、それを今度は深堀りしていくというプロセスです。この手法については皆さんもご存知かと思いますが、ブレーンストーミング(BS法)とKJ法があります。

以上、3つを心掛け皆さんもチャレンジしてみてください。

 

企業の中に笑いを取り入れているか?

さて、今回は「面白い」にテーマを絞り考えてきました。面白いには人を動かすエネルギーがあります。面白いと感じるから聞く、面白いと感じるから動く、面白いと感じるから納得する。さて、皆さんの企業では面白いことに取り組んでおられるでしょうか?そのタネはいくらでもあります。

・社員の特徴を捉えキャッチフレーズをつける
・セカンドネームで互いを呼び合う
・特別成果給制度を設ける
・社員の名刺をすべて似顔絵にする
・社長の椅子に年一回座る権利を与える
・家族旅行休暇制度を設ける

まだまだいっぱいありそうですね。アイデアに限界はありません。御社でもこうした取り組みをしておられるでしょうか?これから計画しておられるでしょうか?

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