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漫画化家道コラム
第18話 わかりやすさの原点は“親切心”

私が手掛けている漫画の良さの一つに「わかりやすさ」というのがあります。これは皆さんが口々に「マンガにしたらわかりやすくなった」という声が多いことからたぶん間違いのないところでしょう。

だからと言ってあらゆる出版物、表現物のページ全部をマンガで表現するのは現実的ではありません。かなりの予算がかかってしまいます。また、いくらマンガにしたところでその根本となる文章(ストーリーやテーマ)が読みたくなるものでなければ目的は達成できません。

私はよく言うのですが、最近は「マンガもどき」がはびこっています。キャラクターを描いてコマ割りしてセリフを書けばマンガ、という類いを結構見かけるのです。これはマンガではありません。マンガもどきです。

さらに、逆説的なことを言いますが、マンガより文章の方がわかりやすかったりします。このことについてはまたの機会に譲ることにしますが、今回はマンガに限らず、皆さんのスピーチや社内文書などあらゆる表現の場でどうすれば「わかりやすく」なるのかについて考えます。

情報の受け手はどんな人か?を頭に描く

まず、どう表現するかのその前に重要なことがあります。それは読み手のことを本当に理解しているか?ということです。つまり、

「独りよがり」

になっていないか?です。
得てして発信者であるあなたと受信者の間には認識のズレがあります。あなたは「●●●●」のことについてはプロだからよくわかっている…。しかし、受け手は「●●●●」についてはよく知らない、興味を持っていないことが多い。

人間、不思議なもので相手とは共通の土俵の上にいると思いがちです。「分かってくれている」という前提です。そこで、自分のペースでどんどん説明を始めてしまう…。すると聞き手とどんどん離れていってしまうのです。本当にどこまでわかっているのかを推測したうえで話し始める、文章を書く必要があるのです。

「初心者の視点」を忘れずに。ということです。しかし、逆にわかり過ぎる人への情報発信においてはこれをやり過ぎるとうっとうしく感じられます。まずは、相手はあなたが発信する情報をどれぐらい理解しているのかを推測することが重要です。

具体的か抽象的か

あなたの身近にこんな例はありませんか?

「あの人の話は抽象的で何を言いたいのかさっぱりわからない」

プレゼンテーションの場だけではなく、日常の会話でもこうした事例は多いものです。結果としてそれが、自分は話下手というコンプレックスにつながり、ますます話すことから逃げてしまうことになってしまいます。わかりにくい話、抽象的な話を聞くのはとても辛いことです。ではその根本には何が潜んでいるのでしょうか?それは

 

「抽象的」

 

という要素です。抽象的な話にはイメージが湧かないのです。

イメージとは何でしょうか?イメージとは

言葉を聞いただけで頭に絵が浮かぶ

ことを指します。

例えば、下の文章から絵が頭に浮かぶでしょうか?

 

「日頃から食事、運動、休養に気を配って健康維持に努めましょう」

 

何となく言いたいことはわかるのですが、クリアな絵はなかなか浮かんできませんね。では、次はいかがでしょう。

 

「ご飯は腹八分目でよく噛んで、ウォーキングは週3回、夜の食事はトマトやジャガイモなどの野菜中心にし、家族でゆっくり語り合いながら過ごし、健康維持を図りましょう」

 

いかがですか?運動と言われても水泳を指すのか、ジョギングを指すのか漠然としています。ウォーキングという具体的な言葉が出てきたから頭の中にその模様が浮かんできます。

 

全体を具体的要素に分ける

 

では、イメージが湧きにくい話を分かりやすくできる方法はないものでしょうか?それは、

全体を構成している細部の要素に置き換えてみる方法です。例えば、

 

「健康食品」

 

の一部であるニンニク、青汁、黒酢、ブルーベリー etc.

 

というようにですね。健康食品全体を捉えるのではなく、小さな単位に区切って話す。これでずいぶんわかりやすくなります。

◎青少年の健全育成 →一番多感と言われる小学5年生への取り組みを重視

◎私は健康づくりを実践します →私は朝5時に起床し、ラジオ体操をやっています

◎実行が私のモットーです →毎日夜10時に日報を書き実行したかをチェックします

 

というように分解することでウンとわかりやすくなります。

では、なぜ私たちはわかりやすくする義務があるのでしょう。それは20年前、30年前と比べ私たちの目、耳に入る情報量は10倍いや、20倍、30倍に増えています。

 

一方、私たちの情報処理能力は10%ぐらいしか上昇していません。するとどうなるか?

関心のない情報、関係のない情報はスルーしてしまう

のです。そうしなければ頭がパンクしてしまうからです。だからこそ、聞き手に負担をかけないために「わかりやすく」伝える義務があると言えるわけです。これが聞き手への親切心です。

 

伝える順序

次に重要なのが伝える順番です。この順番があべこべだとせっかくの話も伝わりません。

順序は、主張→理由→証拠です。必ずしもこの通りでなくても構いませんが基本パターンとして覚えておいていただきたいです。

 

主張 ← 結論、自分の言いたいこと

理由・根拠 ← なぜそう言えるのか?のポイントを3つ(3つ以上は覚えられない)

データ ← 3つのポイントを裏づける統計やデータなど

です。私が以前から興味のあるテーマ「子どもの育成」を事例にしてみます。

【主張】
いじめが多発している学校で腕っぷしが強く、正義感の強いガキ大将を生み出すプロジェクト

【理由・根拠】
・いじめを注意すると自分がいじめられるという集団いじめの環境
・体を使って遊ぶ機会の減少でコミュニケーション力が低下
・親の教育力・学校現場の対応力が低下

【裏付けのデータ】
・いじめを見て見ぬ振りしたか?アンケート
・子どもたちの遊び方の変化統計データ
・ガキ大将、リーダーの有効性を示すデータ
・クレーマーの発生件数、休職中の先生の数
・教師の心療内科通いの実態 など

このようなセオリーで話すことでグッと話は分かりやすくなります。皆さんもぜひ、実践してみてください。

さて、今回のテーマ、「分かりやすさの原点は“親切心”」いかがだったでしょうか。私たちはいくら「相手の立場で」といっても、その場になるとどうしても自分視点になってしまいがちです。

かく言う私も何度も反省させられることばっかりです。しかし、この相手の理解度、関心度がどの程度あって、それにどれだけシフトしたかでまったく異なってきます。皆さんもぜひ実践なさってみてください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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