のん兵衛にはたまらないネーミングです。朝のウォーキング帰りに見かけた看板。歌の文句に出てきそうな名前ですね。
私だったら一曲唸ってみたいです。
さて、こうしたキャッチコピーに対して、
「そんな奇をてらった名前などにせず、王道を行け」といった意見や、
「名前でつられて入ってくる人なんて微々たるもの」
という意見に出くわすことがあります。
そうです。確かに通りかかった人がみなお店に来てくれるわけではありません。10人中いや20人中、50人中、100人中に一人かもしれません。でもそれで構わないのです。だって、その一人は友人が一人しかいないでしょうか?常に一人で行動しているでしょうか?
よほどモノ好きでない限りそういうことはありません。会社だけでなくプライベートでも多くの人と交流の輪を持っているはずです。そうした観点から考えた場合、100人中のその1人を大満足させられれば徐々に人気は高まっていくはずです。
実は私も66歳になってちょっとだけ人生の棚卸をしてみました。互いを認識できる知り合いが何人いるだろう、と。500人、800人、いやそれ以上?どうも1,000人以上はいそうな気がしてきました。
親兄弟、親戚、小中高の同級生、仕事の取引先とその従業員、経営者団体の仲間、町内会、趣味の仲間、学校関係者、挙げればきりがありません。自分自身が思っている以上に人間には関係性のある人が多いものです。
そこにしっかり届くように
「目の前の一人」を満足させる
このことが重要なように思います。(それがなかなかできていないのも現実ですが…)
世の中はどうしても「安全パイ」を進みたがる人が多く、ちょっと奇抜、目立つことに躊躇してしまいがちです。しかし、ただ目立てばよいのではなく、人をいい気分にさせる視点が合わさった表現方法がポイントです。
その点、今回の看板、ちょっと酒の肴になるようなネーミングではありませんか?