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漫画化家道コラム
第20話:新時代の変身術「文字を絵に変換」

以前からお伝えしている通り、「絵」には「文字情報」の7倍の伝達力がある…。その根拠は専門の学者さんに譲るとして、皆さんも大体そんな印象は持っておられることと思います。

長い文章を時間かけて読んでもらうには相当の文章力を必要とします。物語の導入部分から思わぬ敵の出現、そして何度も押し寄せる困難を随所に盛り込んで山や谷をつくる、そして感動的なフィナーレを迎える。これを文章だけで表現できるのは、まさにプロの物書き、小説家などでしょう。

しかし、経験もない一般人が文章だけで人を惹きつけるのは至難の業です。そこで活用したいのが

「絵・イラスト」

です。人の心を巧みに描写することの一部を「絵・イラスト」に代用してもらうのです。怒り、泣き、笑い、楽しみといった人間のごく普通の心の機微をキャラクターに表現してもらうのです。

人間は情報に疲れている

20年、30年前と比較して私たちが触れている情報はどのくらい増えたのでしょうか?いろいろな調査法があり一概には言えませんが、20倍?30倍?はゆうにくだらないでしょう。

それはそうです。30年前、40年前のメディアと言えば、地上波テレビ、新聞、雑誌というマスメディアが中心でした。ところが今では、テレビの多チャンネル化は言うに及ばず、フリーペーパー、屋外広告など百花繚乱の状況です。

なかでも、ネットの普及は初期のホームページ、メール、ブログから今ではフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどもう数え切れないほどのメディアが現れました。これを境に人々の情報発信は、単なる受け身から自らが発信者となる双方向メディアへと変わってきました。

これによって商圏という考え方は一言でくくれない時代になってきました。こんな状況にあって、人は

自分に関係のない情報はスルーする

という行動をとります。それは、なぜか?情報発信量は2~30年前の20倍以上とも言われる時代になったものの、人間が処理できる能力はわずか10%しか上がっていないからです。

ですから、広告などの情報に触れたとき、自分に関係ない!と思った瞬間にシャットアウトしてしまうわけですね。それほど人間の頭は疲れているのです。そこで絵やイラストの出番なのです。絵やイラストにはほのぼのした印象、癒しの力が宿っています。

ビジュアル化することの3つのメリット

自らの考えや商品・サービスの特徴をビジュアル化、絵で表現することのメリットには次のようなことが考えられます。

①時間短縮化 ②持続化 ③親近感の3つです。

■時間短縮化

次の絵をごらんください。左は文章で「怒っている」を表現しています。右側は絵1枚です。どちらがわかりやすいでしょうか?絵なら一目瞭然ですね。
また、マンガでよく使われる動作補助線(怒りの感情)を使ったものとも比較してみました。


ビジュアル化することの意義を小さい子どもに例えてみたらもっとわかりやすいです。幼稚園児に信号機の赤、黄、青という文字を書かせてください。まず書けませんね。でも幼稚園児は知っています。この色は何色だと。

つまり、それぞれの色を言葉、文字ではなく「絵」で理解しているんですね。小さい子どもがスマホで色んなゲームをこなすのも「絵」として理解しているからなんですね。大人の私たちでさえ付いていけないようなテクニックを持っていたりします。「ビジュアルのチカラ恐るべし」です。

つまり、これからは小さい頃からビジュアルに親しんできた子どもたちが主流となってくる時代にあって時間短縮は大きなファクターなのです。

■記憶に残りやすい

物事をビジュアル化することによって得られるメリットとして、「記憶に残りやすい」があります。イラストや漫画は対象物そのものをそのまま描くのではなく、デフォルメ(誇張)して描くことが多いです。この場合の誇張とウソは別物です。誇張は、目が大きい人をよりパッチリ目で描くことによってその人の特徴がより分かりやすくするものです。

その特徴が強調されることによって「ああ、○○が特徴の○○さんね」という評価が付きます。私も自らのブランド化に際して帽子を被った似顔絵を使用しています。それが私の特徴だからと最近言われるようになりました。

■親しみがわく

記憶に残りやすいとオーバーラップしますが、デフォルメされたイラスト・絵は親近感を呼び覚ますことが可能です。イラストに自らの生い立ちなどを交えて表現することで話題づくりのきっかけになります。あなた自身をキャラクター化することにつながるのです。

 

ストーリー仕立てにする

絵は文字情報の7倍に相当する。とはよく言われることですが、この絵にさらにセリフをつけ、キャラクターを配し、時間軸の流れを作る、すなわちマンガにすることでさらに魅力あるものに仕立て上げることができます。

絵は静止画ですが、マンガという手法、コマ割りを通じて時間軸を設けることで物語へと変化します。実はこの物語形式にすることで人の関心をグンと引き付けることにつながります。

下図を見ていただければわかると思いますが、物語には皆さんもよく聞かれる

起承転結

が存在しています。しかし、これではどうも理解しにくいようです。物語の構図は映画にしろ、マンガにしろ、次のようになっています。

主人公(生い立ちや性格、趣味趣向、考え方)  → 生涯をかけて追い求める夢、目標、テーマ → その夢を阻むライバルや障害の出現で窮地に → そんな時に現れる救世主や仲間たち → そしてめでたく困難を克服し夢を実現

このような展開を繰り返しドラマは作られています。ほぼ、どの映画もドラマもこの構成になっています。面白いのは、主人公がいきなり夢や目標を達成してもドラマとしてつまらないのですね。やはり、山あり谷ありの人生が人の心を動かすんですね。

あと、この物語の構成と企業や営業マンがお客様に対してプレゼンするやり方とオーバーラップするのです。つまり、

お客様という名の主人公→いろんな課題を抱えて悩んでいる→そこに救世主たるあなたが登場→結果、お客様の夢を実現

という流れです。この過程の中で重要なのは「順序」です。この順番が狂うと何を言いたいのかがわからなくなります。大事なことは、

 

お客様の課題、障害をしっかり把握したうえで、救世主たるあなたは商品やサービスを紹介する。しかし、世の中の営業マン、このお客様の悩みや課題を整理せず、いきなりセールスを始めるから嫌われてしまうのです。

いかがですか?こうした流れを経てはじめてお客様はあなたの商品やサービスを選んでくれます。あなたの会社でも、顧客の悩みや課題を盛り込んだ営業手法、物語を取り入れて見ませんか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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