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漫画化家道コラム
漫画化家は見た!シリーズ(34)

ついついこうした看板、サインに目が行ってしまう悲しい性です。(笑)

この看板(懸垂幕)を見た瞬間、仕事中にもかかわらず思わず飛び込んでしまいたくなりました。真っ昼間でしかも勤務中でしたので泣く泣くあきらめましたが、近いうちに必ず足を運びます。

どこか一世代前の雰囲気漂う看板です。巨人の星を彷彿させるスポ根風のタッチ、原作にあまり寄せ過ぎると著作権の問題が出てきますが、ここは一旦置いときます。(笑)

では、私がなぜこの看板に釘付けになったのでしょうか?それは

目立つ!

からです。街を歩いていていきなりバーンと私の目に飛び込んできたのです。もちろん、私がマンガの仕事をやっていることと関係はありますが、私でなくともいろんな人の印象に残っているはずです。では、なぜ目立つのでしょうか?(何だかなぞかけみたいですが・・・)

他にない!

からです。まだまだ、マンガをモチーフにした看板は世の中で圧倒的に少ないです。だから目立つのです。世の中、周りがすべてマンガだらけになってしまったら埋もれてしまい、かえって文字だけ、写真だけの看板が目立つでしょう。しかし、現実的にそうはいきません。

それと、もうひとつ目立つ理由があります。

画像情報は文字の7倍

という特性です。絵は7倍のスピードで伝わります。絵は説明せずとも、いまどんなタイプの顔で、年齢はいくつぐらい、そしてどこにいるのか、を一瞬で伝えることができます。こうしたことからわかりやすい!というイメージを持たれています。

よくスピーチをする際、

「絵を描くように話せ」

と言われます。つまり、抽象的な言葉ではなく具体的にモノや情景を織り交ぜながら話すと聞き手の頭の中に絵が描けるのでわかりやすいということにつながるのです。

マンガに限らず、コトバをなるだけ凝縮して絵に置き換えて表現することでがぜん伝わりやすくなります。また、その絵も必ずしもプロに頼む必要はなく下手な絵で構わないので、自分で書いたものでも十分伝わります。皆さんもなるだけ絵で伝えることを心掛けてください。

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