街中を歩いている時にふと見かけた保険会社のポスター。主人公のちょっとしたつぶやきをキャッチコピーにしています。
営業マンの人柄、積極的なモノの考え方がにじみ出ています。この言葉が出てくるということは現在はお客様と良い関係が保てている裏返しですね。このように人の「つぶやき」をキャッチコピーに持ってくるのも効果があります。なぜなら、それは
です。人の本心は何か構えたとき、オフィシャルな場ではなく、フランクな場でこそ出てくるものです。PTAの会議中には何ら意見が出なかったのに、散会になった途端、少人数で、道端で会話が始まる・・・これぞ本音です。だからこそ、お客の反応や社員の本心を探るにはフランクな場、例えばお客様との食事を挟んだ交流会などですね。社員の本音が漏れるのはトイレか、炊事場に限る(笑)のです。
つぶやきと言えば、大ヒットした大分の麦焼酎「いいちこ」でも逸話が残っています。かの商品の代名詞
もつぶやきから生まれたんです。
ネーミングを広く募集した際、ある一人の女性の応募作品にこの名前がありました。しかし、それはハッキリ書かれていたわけではなく、消しゴムで消した跡があり辛うじて読めたというのです。本人も「こんなのはどうかな?」と迷いながら書いた。「でもやっぱりやめとこ」となったのでしょう。これぞまさに「つぶやき」
しかし、そのわずかな痕跡を見逃さなかった担当者の見る目にも感心させられます。
お客様の本音を探る方法として
があります。しかし、このアンケートも型通りの難しい質問ではいけません。それでは本音が出てこないのです。私が学んだアンケート手法は、あえて欠点は尋ねないのです。自社の商品の良いところ、役に立ったこと、この商品やサービスを購入した最大の理由などを尋ねます。あとは、自由意見として付け加えるスペースがあるぐらいです。
この手法が功を奏しているのは、人は欠点ばかり、改めるべきところばかり聞くと実施した側(特に社員)の
してしまうからです。人間は欠点を改めようとするより、長所をガンガン伸ばす方が成長すると言われます。それは長所が多くかつ大きくなれば欠点が隠れてしまうからです。
そんなわけで、広告や他人への伝達につぶやきを導入すると親近感を覚えてもらいやすいです。ぜひお試しください。