先日の新聞折込チラシの事例です。この広告の素晴らしいところは
というタイトルにあります。市民の窓口という言葉から「公的」な匂いがしませんか?
行政機関でも何でもない民間の一団体(全国の塗装・リフォーム会社が共同で作った研究会)が主催しているにもかかわらず、です。
人は公的な匂いがちょっとでもすると安心します。過去、悪徳リフォーム会社や強引なセールスをする塗装会社の話題がメディアをにぎわせたことがあります。そういうことがあっただけになおさらです。
でも、公的な団体ではありません。あくまでも民間です。しかし、民間だからこそ細部にわたるまで気配りをしないと一気に信用が崩れてしまいかねません。だからこそ、セミナーのタイトルにも気を配っています。
商品の価格や商品そのものはまったく表現していません。売り込み臭さを徹底して排除しています。
「私たちは市民の側に立って仕事をしていますよ!」
というスタンスを明らかにしています。確かに、このスタイルの広告では即効性は期待できないでしょう。しかし、長期的な視点でファンを獲得でき、生涯利益の増大につながることが期待できます。一企業でこれほどのセミナーやイベントができなくもありませんが、小規模業者はそうもいきません。だからこそ、こうしたネットワークが威力を発揮するのです。
皆さんの業界でもこうしたネットワークを通じて展開している企業はありませんか?
なければ自らそれを作ってしまいましょう。(笑)
最近、そうした啓発活動のスタイルとしてNPOや一般社団法人などを設立して連携して事業を行っているところも増えてきました。少子高齢化、グローバル化、AIに代表される情報の高度化などすごいスピードで変わっていく社会で顧客の側に立った活動が評価される時代となってきました。こうした流れに私たちもしっかりとコンタクトしていきたいものです。