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漫画化家道コラム
第73話:キャラクター性でとんがりを創る

中小企業でも最近キャラクターを活用する企業が増えています。その素材は人物にとどまらず、動物を擬人化したもの、架空の生物などを擬人化したものなど多種多様です。

有名なところではミッキーマウス、キティちゃん、スヌーピー、日本のアニメではちびまる子ちゃんやドラえもんなどありますね。

そもそもキャラクターはなぜ子どもたちに人気があるのでしょうか?かわいいから?愛らしいから?もちろんそれもあるでしょう。しかし、子どもたち(子どもに限らず大人でも、特に女性)の本能に刺さっているのではないでしょうか。

今回は、その企業においてどのようにキャラクターを活かすかについて考えたいと思います。

企業にとってのキャラクター制作の目的

企業にはシンボルマークやロゴタイプといった企業イメージを形作るものがあります。これに加えて最近ではキャラクター導入を図る企業が増えています。

こうしたキャラクターは商品化され、文具や食品など商品展開も図られています。しかし、中小企業がキャラクターを制作するのは企業イメージアップを目的としたもの、つまりマスコット的役割を持たせたものがほとんどです。

そのためか、ほぼ名刺や封筒、看板あるいは営業車やユニフォームにあしらっただけのお飾りで終わっている…というのが実情ではないでしょうか。

せっかく作ったのにほぼ会社に貢献してくれていない…。これは実にもったいないことです。キャラクターは、企業にとっては

分身みたいな存在

です。分身ならば、社長以下、社員が寝ている時でも独り歩きし、会社のイメージアップ、商品の拡販をしてくれないと困ります。そこで重要なのが、キャラクターを

ひとりの人間として扱う

という視点です。

キャラクターは作るものではなく育てるもの

一人の人間として捉える。つまり、キャラクターは

作るのがゴールではなく、スタート

なのです。キャラクターを子育てと同じように扱うのです。人間なら、生まれて独り歩きするまで親はそれこそ手塩にかけますよね?それと一緒です。

勉強好きな子に育てる、強い体づくりのためにスポーツもさせる。好き嫌いなく何でも食べる、人にはやさしく、自分には厳しく。そして仲間も大切にする。そしてよく働く。

こうした視点でキャラクターも育てていくのです。それはなぜ?

感情移入してもらうため

です。

人はその人の生きざまに共感する

皆さんはこれまで生きてきた中でどんな人の生き方に共感したでしょうか?学歴?資産?容姿?地位?名誉?

そうではないですよね。その人の歩んできた道やゆるぎない信念、考え方、行動に共感を覚えたのではないでしょうか?

そうです。まさにキャラクターとして擬人化するのはそのキャラクターの持つ価値観、世界観に共感してもらうことで、結果としてその企業のファンになってもらうためです。

こうした会社の中に脈々と流れる価値観を社長や一部の幹部社員だけで社会に伝えていくのは至難の業です。そもそもそのような時間が取れないのも事実です。

そこでキャラクターに独り歩きしてもらうのです。

キャラクターの成否は設定次第

キャラクターを作る際にもっとも大事なこと。それは、

設定

です。設定とは生年月日はもちろんのこと血液型、性格、得意なこと、苦手なこと、好きな食べ物、好きなタイプ、趣味、それに世界観や価値観など一人の人間としての基本的な要素のことです。

漫画・アニメの世界ではこの設定にかなりきめの細かいことをやっていきます。ですからいろんなキャラクターが存在します。

心が強くて何にでも前向きに挑戦していくヒーローがいるかと思えば、金に弱い奴、気弱な奴、おっちょこちょいな奴、いつもどこか抜けているけれど周りを和ませる奴、などですね。

そういう多種多様なキャラが起こす騒動だから読者も楽しく読めるわけです。これが真面目一辺倒のキャラだけだったら面白くも何ともありません。

そこで、ここで一つ気がつかれませんでしたか?

これって会社経営と同じだと・・・

企業の中も同じようなキャラの奴ばっかりだったら何だか面白くも何ともないのではないでしょうか?

みんな違ってみんないい

多様な人間の集まりが会社でありドラマです。漫画の世界では個性的なキャラクターほど人気が出ます。ちょっとクセのあるキャラ。こうしたキャラに惹きつけられます。皆さんの周りにもそうした人物いませんか?そういう人にどことなく気にかかるでしょう。つまりそれは

尖る(とがる)

ということです。

社員を巻き込む、社風改善と絡める

尖った人材を認める社内風土。それって私には魅力的に映ります。尖っているとはいっても理不尽な振る舞いをするかというとそうではありません。キチンとわきまえた上での尖りです。

実は、この尖りを正常に機能させることと連動しているのが、

経営理念や方針の共有化

です。経営者と社員が心の底から経営理念・方針を共有している企業は強いはずです。しかし、これがなかなか難しい

このことは多くの経営者が口にされることです。経営理念や経営計画を作ったけれどそれがなかなか社内に浸透しない…と。

まさにキャラクター展開もこの一点に帰結します。キャラクターを社内の意思統一に活かすのです。社員が自社のキャラクターに愛着を持って活用する、育てる、自分自身も一緒に成長する。そんな関係が作れればキャラクターが独り歩きを始めます。

では、具体的にどう社員とキャラクターを関わらせたら良いのでしょう。一番の近道が「SNS」との連動です。フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどでキャラクターの日常をレポートしていく、発信していくのです。

それも、しっかり喜怒哀楽を盛り込みながら日常を発信していくのです。このことによって社員はキャラクターとともに自分の考えや行いを楽しみながら重ね合わせていくことで成長が図られるのです。

このような視点で一度キャラクター制作をお考えになってはいかがでしょうか?

さて、今回のコラム、いかがだったでしょうか?今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。2022年のコラムは今回が最後です。新しい年も有益な情報を提供できるように努めてまいります。ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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