先日市役所に行った際、職業病なのでしょうか、どうしても広報物が置かれているポストに目が行きます。そこで多くの資料を手に入れました。直感したのは
「ずいぶん、漫画、イラストを使った広報物が多いなぁ~」
ということ。ざっと見て約2割近くに漫画、イラストのいずれかが使われていました。ちなみに未だ誤解があるのですが、
です。しかも、その漫画にも「漫画もどき」があります。それについては後ほど述べますが、行政にとっての大きな役割に
があります。行政も「市政だより」やテレビ・ラジオ番組あるいはWeb等を使って切れ目なく広報活動を行っています。にも拘わらず市民に伝わっていない・・・これは共通した悩みでしょう。
そもそも情報過多の現代、
しています。だって、全部見たり、聞いたりしているといくら時間があっても足りません。これは致し方のないことです。でも、キチンと知らせないと後から大変なことになる・・・そんな重要なこともあるでしょう。そこで少しでも目につくように、興味を持ってもらうように「イラスト・漫画」を多用するようになったのでしょう。
さて、「イラスト・漫画」にはどんな特徴があるのでしょう。これには3つのポイントがあると考えています。
です。なぜ目立つのか?そもそも漫画やイラストが使われているといっても世の中の大多数ではありません。いまだに文字や写真中心の世の中です。だからこその「希少価値」なんですね。しかも、イラスト・漫画には
という要素があります。例えば鼻の穴がデカい人であれば、実像以上にデカく描く・・・と言ったことです。(例えば北●三郎さんとか…)そうすることで印象深くなるんですね。実際はあんなにデカくはありません。ここが絵によるチカラと言ったところでしょうか。
は絵そのものに背景(景色や持ち物)が描かれているため、一瞬にして「ここはどこか、今どんな場面なのか」がわかるのです。その場面を文字だけだとかなり細かく描写しなければ伝わりません。そこをショートカットできるのが絵のチカラですね。次の
ですが、これは漫画の特徴ですがストーリーで構成されています。すなわち「起承転結」です。山あり、谷ありの物語構成と突き抜けたキャラクターの設定などでハラハラドキドキの展開を演出できるわけですね。
このようなイラスト・漫画のチカラを世間一般が認め始めたということなのでしょう。しかし、私がゲットした広報物の漫画に、およそ漫画とは呼べないような
がいくつかありました。「漫画もどき」とは
二人の登場人物が延々、会話を続けていくというものです。しかも、それがすべてその伝えたい事柄(テーマ)の説明になっているのです。これではいくら絵が添えられていても逆効果になる恐れがあります。なぜなら人間は
だからです。もちろん、すべての説明がNoとは言いませんが、要はその使うタイミングなのです。
つまり「おせっかい」になってしまうのです。
その象徴的な物が、延々と続く漫画の説明調セリフです。これが私が良く言う「漫画もどき」の正体。
とはいえ、イラスト・漫画には強力な力が備わっています。今後、さらなる活用が進むことを願っています。